2016年8月9日火曜日

最大限の効果

Azaです。閲覧ありがとうございます。

チエミ先生の英語
行きます。

――――ここから―――
レッスンで最大限の効果を♪

日本はもう秋も深まり冬支度でしょうか。
みなさん、秋の味覚は堪能されましたか?

イギリスの秋は、とっても短く、
町の中にいると、木々の色づきも感じず、
あっという間に冬になってしまう気がします。

秋の食べ物?ん。。。。。わかりません(汗)。
イギリスも日本と同じ四季がありますが、
濃密さが違いますね。日本の四季はとてもはっきりしていて、
その時期に合わせた行事や
食べ物、習慣があります。ほんとうに豊かな国です。


こちら、イギリス南部では、
昨日11月21日、朝、うっすらと雪が降りました。

一気に寒くなったので体もびっくり。
今年の冬はエルニーニョの影響を存分に受け、
寒い冬になるそうです。

さて、本日のテーマは
レッスンで最大限の効果を」です^^

みなさん、お仕事の合間に、
限られた時間でレッスンを受けれいらっしゃいます。

どうせやるなら、最大限の効果を!
狙わないとちょっともったいない気がします。

「レッスン時間は50分以上を目安に」は
いつも皆さんにお話しています。

そうでないとやっとエンジンがかかりかけた脳を
止めてしまうことになり、やはり、
もったいない気がします。

さらに今日お話したいのは、
レッスン時に、
「今日は何を教わるのかな?ではなく、
今日は何を話そうかな」と言う発想にする。

と言うことです。

おそらく多くの方は、「
わからないから話せない、
習っていないから話せない」と
感じていらっしゃると思います。
私自身が、英語learnerだったときもそうでした。

でもこれは、「日本人の特徴的習い方」
であると気付きました。

すべての教科において、教わったとおりに書く、
習ったとおりに覚える。ことが重視される
日本の教育はどうも、語学を習得するには
不利なように思います。

もちろん他にも理由はありますが、
日本人が英語習得に時間がかかるのに
大きく関与しているのが、
この点ではないかと思っています。

以前、韓国人の女性に短期間だけ
英語を教えたことがあります。

彼女は英語初心者でしたが、
ある程度文法のルールを覚えると、

ネットで洋服の販売をしているアメリカの会社を適当に見つけ、
何件ものカスタマーセンターにガシガシ電話をして、
商品を日本まで郵送してくれるか、サイズは何があるか?
他の色はあるか?などを聞いていました。、
もちろん、彼女はその商品を買うつもりはありません。

なるほど、こういうやり発想か。。。。と
とても勉強になりました。
彼女にとってはシンプルに、
「英語を話せるようになりたいから話す」という発想のようでした。

もちろん度胸がいることですが、
ちょっと慣れてしまえば、どうせ顔も見えないし、
いざとなったら“Sorry!” と切ってしまえばよい(笑)と
言っていました。

こんなことは、レッスンでは練習方法として
習わないかもしれません。

誰にも教えてもらわずに、
「このゴールに近づくために
自分でどうしたらよいか」と

考える癖は、わたしたちは
小さいときからあまり養われていないかもしれません。


私の英語があやしかったとき(汗)、
自信がなく、なんでも夫に質問していたら、

「理屈がわかっても話せるようにはならないから、
六本木にでも行って、片っ端からしゃべってきな」と
言われたことがありました。

もちろん、そのときの私にはできなかったのですが(涙)、
なぜ、「自分から話す」ことが大事なのかを、
多くの方とのレッスンを重ね、自分なりに解明しました。

私がいつも、「回路」とか「プログラミング」とよぶものは、
文法を理解したり、読んでいるだけ、聞いているだけ、
聞かれたことに答えているだけ。では作られません。

「自分から英語を話し、
それに相手がうなずいてくれたとき」にできます。


以下は、脳科学者の茂木健一郎さんの著書からの引用です。

【脳の中には、ドーパミンと言う物質があります。
何か行動をした結果、脳がうれしさを感じ、
ドーパミンという報酬物質がでたら、
ドーパミンが出る直前にやっていた行動が強化される
「教科学習」と言うメカニズムがあります。

(省略)

ドーパミンはやさしいことをやっていても出ません。
難ししことを達成するとでます。


この、「難しいこと」が英会話の練習では、
「自分から会話を切り出して話す」こと
だと思います。

間違っていたらどうしよう、恥ずかしい、
どうせ間違っている、相手にわかってもらえなかったらどうしよう。。。
こんな不安が頭をよぎりますよね。

でも、間違っているか、当たっているかは
さほど問題ではありません。
間違っていたとしても、
「そのことを達成した」と言う事実は、
脳の喜びにつながり、きちんとケミカルを出し、
「こういうことは、この言葉でいっていいよ」と
脳にプログラミングしてくれます。

聞かれたことに答えているだけ、
指示された通りに言ってみるだけでは、
どうもこの報酬物質は十分にでない。

多くの方のレッスンでも感じていました。

とはいえ、われら日本人!こういうの苦手なんです。
友達でもないのに、家族のことを話したり、
仕事のことを話したり、終末のことを話したり。。。
しないですよね。わたしたち。

わたしがイギリスに来た当初、とにかく驚いたのは、
「みんなよく話す」と言うことです。
知っている人同士でも知らない人同士でも。

初めて行ったスーパーのレジで、
レジのおばちゃんが夫に、
「あ、このヨーグルトおいしいって
うちの姪が言ってたよ。
わたしも今日、買って行こうかな。」

夫「おー、そうなの、新商品だよね。
今日は、もう仕事おわるの?」
おばちゃん「うん、あと一時間」
夫「あ、じゃ、もうちょっとだね。
Have a good evening!」

的な会話をしていたのを聞いて、
夫に、レジのおばちゃんと知り合いなのか、と聞いたら、
初めて会った。。。と聞いて、カルチャーショックでした。

確かに、英語のダイナミックなところは
日本語のように年齢や地位、知ってるか知らないか。で
言葉を使い分けないので、
誰とでも同じ言葉を使い話すことができます。
丁寧語とか、謙譲語とか、心配する必要はありません。
日本語ではそうはいきませんね。

英語を習得すると言うことは、
英語的文化や習慣に触れることでもあり、
特に大人になってから英語を習得しようとする際は、
この部分が、より楽しく、人生に違う価値観を
もたらしてくれる副産物ではないか
と思っています。

日々のレッスンで、一連のおきまりの挨拶が終わったら、
ぜひご自分から、
"I'd like to talk about -------" と
切り出してみてください。

もちろん、前もって話すことを
準備していてよいのです。
ただ、メモには全文を書くのではなく、
キーワードだけを書くようにしてください。

そうしないと、すべて文を読んでしまうことになります。

また、もし、何度も聞いているのに
いまいち使い方がわからない単語や、
今日はこれを使おう!という単語を決め、

あえて、その単語をつかった文章を
言ってみてください。

その単語が使えるネタを探す。ということですね。

一度使って、ドーパミンが出てくれたら、
もうこっちのものです^^。単語がなかなか覚えられないのは、
ただ覚えようとしているだけでは、
脳内ケミカルが関わってくれないからだと思います。

例えば。。。。。熱いなべをつかんでやけどをした。
洗濯物が乾かなくていらいらしている。
家族のクリスマスプレゼントを何にしようか迷っている。

友達がおいしいりんごをくれたので、アップルパイを作った。
(すべてわたしの今週の出来事です^^)
こんな一行でよいのです。

とくに初心者の方はぜひ、
これを毎回自分への課題としていただきたいと思います。
文法書を読むより、CDを聞くより、
ラジオ英会話を聞くよりも何十倍も効果的です。
それは、脳内ケミカルが関わってくれるからです。

こうなると、日々、
「英語で話すネタ探し」ですが、
ここがまた重要です。
私たちは英語と日常を離してしまいます。

日常で使わないため、仕方ないのですが、
言葉は本来、日常にあるもの。
「ネタ探し」は日常に英語を持ち込むよい機会
です。


生徒さんの多くは、もう人生折り返し時点!
(もちろん私も^^若い方ごめんなさい^^)
脳内ケミカルを上手に使い、
脳が喜ぶ英語習得法で賢く行きましょう~♪


――――ここまで―――

チエミ先生のブログ
『大人になってから
英語を話せるようになるために』
http://blog.livedoor.jp/chiemi_uk/

これまで蓄えてきた
勉強のスタイルが
なんと影響を与えていることか

そのことを理解したうえで,
では,どうしたら

殻を破って行かねば
道は開かれない

質問,意見や感想などお待ちしています。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
Aza

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